Django Reinhardt

Category : blog, Music
Date : September 23, 2018

 

先週、久しぶりにパリに行って来ました。

ここのところ、すっかりフランスを代表するピアニストでもあるコルトーのピアノにはまっていて、当初は、どこかのタイミングでもし時間が出来たら、レコード屋さんにでも出かけて、そんなコルトーのフランスプレスのレコードが見つけられればいいなあぐらいに軽く考えていたのですが、結果的にコルトーはもちろんのことなのですが、今回はもうひとつ「再会」という言葉がとても似合うようなレコードとの出会いがありました。

というわけで、コルトーのことは次回にお話しするとして、今日はまずはじめに、そんな大切な再会となった「ジャンゴ・ラインハルト」のお話から。

今回の、現地のフランス人ロケコーディネーターが、ロケの途中で、無類のレコードコレクターであることが発覚。撮影の合間に、そんな彼と話がはずんで、彼のコレクションの一部を譲ってもらえることに。まずは、最近少しずつ集め始めたコルトーのSP盤についてのいろいろ。そして、やがて話題はジャンゴ・ラインハルトの話になり、なんと彼はあの「VOGUEレーベル」の前身「Swingレーベル」のファーストプレスも何枚か持っているとのことで、その中から、ぼくも大好きな一曲「Minor Swing」のとても程度のいい盤を譲ってもらえることになりました。それだけでも充分うれしいのに、彼は次の日も、そしてまた次の日も、また次の日も、毎日、おすすめのレコードを現場に持って来てくれました。
もちろん、せっかくですから、たくさんのおまけとともに、ご覧のように、すべて譲っていただきました。笑
帰国後、すぐに譲っていただいたすべてのレコードを聴きましたが、知っている曲も、初めて聴く曲も、そのすべてが最高の音楽でした。

ぼくにとってジャンゴの音楽というのは、ジャンルでいうとジャズと言われることが多いけれど、考えてみたら、そんな風にして彼の音楽を聴いたことは一度もない。ジャンゴは、どこまで行ってもジャンゴだし、アコギでも、エレキでも、ジャンゴはジャンゴです。そしてどんなときも、その彼の音楽の中には、彼のルーツとしての血が、しかも、彼が奏でるどんな曲にもしっかりと流れていて、そのことが、とてもあたたかい印象を与えてくれます。

それに加えて、ぼくがパリにいた頃、ドアが一枚ないというびっくりするほどオンボロな「シトロエン2CV」で、友人たちと一緒に南仏からバルセロナまで旅をした時、途中のドライブインで「ジャンゴ・ラインハルト」のカセットテープを手に入れて、その道中延々と繰り返し聴いていたこともあってか、今でもジャンゴを聴くと、いつも、その初めてのバルセロナへの旅を思い出すのです。

そんなジャンゴの、ミント状態のSP盤のファーストプレスなのですから、またひとつ、大きな宝物を手に入れたような気分です。

昨年末に「永遠のジャンゴ」という映画が公開されていたのですが、観よう観ようと思っている間に、すぐ終わってしまって、まだ観られていないので、この連休中に観られたらいいいなあと、これもまたひそかに楽しみにしています。

それにしても、やはり「ジャンゴ・ラインハルト」最高です。。

 

 


帰国後、偶然にも海外サイトで発見し、手に入れた「Djangologie」のカセット(全20巻)そしてお話ししたドライブインで購入したカセットテープは、この中の「Djangologie 18」


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